(via zengame)
当水族館の飼育係です。
実は連日の報道の目的の部分
「イワシに喝を入れるためにマグロ投入」はマスコミの創作です。
最初に記事を見て職員はみんな驚きました。そのような話はしていなかったからです。
もともとこの水槽には20尾くらいのマグロがいましたが、
マグロの飼育は難しくだんだんと減ってきたので追加するというだけの話なのです。
マグロの搬入はほぼ毎年行っています。
これまでイワシが群れから離れることに飼育係が問題視したことはなく、
ましてや危機感を抱いたことは一度もありません。
そこも水族館の面白いところだと考えているからです。
イワシの群れに影響は出るとは思いますが、
食べられることはそうないことはわかっているのでそこに関心はあまりありません。
また、イワシより搬入したマグロの方がビビりな上に
サイズも「60~70cm」と小さいですので影響が出るまで数か月かかると思います。
最初に朝日の記者が創作して、その記事をもとに取材陣が殺到しました。
1社ずつきちんと
「あの記事は創作で、イワシに喝を入れる目的はありません」
と伝えて納得してもらい、その部分も撮影しましたが、
編集で全部カットされていました。
どの記事も嘘と本当がうまいこと混ざっているので性質が悪いです。
昨日共同通信の方にも取材を受けました。
その場では納得してもらえたようですが、果たしてどういう記事になるやら...
スコップを渡されて、 「はい、ここに穴を掘って下さい」 と言われたとします。
もうひとつの指示は、 「1メートルまで掘ったら教えて下さい」 と、いうものです。
あなたはいっしょうけんめい穴を掘り、1メートルになりました。
指示通り報告すると、指示した人は穴のなかをちらっと見て
「はい、わかりました。埋め戻して下さい」
埋め戻すと、今度は別の場所を指さして、また同じことが繰り返されます。
これが毎日。これがあなたの仕事だとしたら・・・
「むなしい」 「腹が立つ」 「やる気がでない」
感想を伺うと、こんな言葉が出てきます。
仕事というより、罰ゲームという感じですね。
そして、別の指示者は、あなたにこんな指示をします。
「このあたりの地下1メートルに、貴重な遺物が埋まっています。 ただ、くわしい場所がわからないので、細かくくぎって、しらみつぶしに 掘って調べなければなりません。
このあたりは地盤に問題があり、重機を入れられないので、人力で 掘らなければなりません。
計画表をお渡ししますので、それに従って、遺物が出るまで、区画ごとに 掘って確認して下さい。
何日もかかるたいへんな仕事ですが、あなたなら粘り強くやってくれると 信じています。
おまかせしますよ。」
実際に行う仕事は、最初の穴掘りとまったく同じです。
どちらが、やる気が出るかは、いうまでもないですね。
(via usaginobike)